About Fruity for Melo
↑写真は阿里山の森の中
前回は台湾のコーヒーやMelo Coffeeについて書きました。
台湾のコーヒーは「フルーティー」であるという話も書きましたが、実際、コーヒーは苦味のある飲み物です。
それに加えて、酸味があったり、種類によって特徴的な香りがしたりするものもあります。
コーヒーをよく飲む方でも、酸味のあるコーヒーは苦手という方も多いです。
実は、一口に酸味と言っても、種類があるのを知っていますか?
今回は、コーヒーの「酸味」について書いていこうと思います。
酸味?
一般的に、浅煎りのコーヒー豆ほど酸味が出やすい(感じやすい)と言われています。
逆に深煎りになればなるほど、苦味が際立つようになります。
昔は今のようにスペシャルティーコーヒーと呼ばれるような、高品質なコーヒー豆があまりありませんでした。
その為、「酸味」と言うとイコール「嫌な酸味」であったのです。
嫌な酸味とは、思わず顔をしかめてしまう、飲み終わったあとに口の中に酸っぱさが残るようなものです。
いい酸味に使われる、「さっぱり」や「フルーツのような」という表現とはまた違ったものです。
その「嫌な酸味」を感じにくくする為に、深煎りにしたコーヒー豆で煎れたコーヒーを好む人が多い時期もあったようです。
しかし近年では(さっぱりとしていて、あとに残らない)「良質な酸味」をもっているコーヒー豆もたくさん出てきました。
フルーティー?
では、「フルーティー」とは何でしょうか?
「酸味」と何が違うのでしょうか?
そもそもフルーティーとは、フルーツのような甘みや酸味のことを指します。
つまり、フルーティーという言葉には、酸味という意味も含まれています。
上で書いたように、嫌な酸味と良い酸味という表現をするのであれば、フルーティーは良い酸味の方です。
先ほどから、「良い」「悪い」という感覚的な表現をしてきましたが、酸味も含め、味の良い、悪いの感じ方は人それぞれです。
それを感覚的にではなく、できるだけ論理的に表現しようと作成されたのが、SCAA(米スペシャルティコーヒー協会)による「フレーバーホイール」というもです。
例えば、フルーティーさをさらに細かく表現すると、「グレープフルーツ」や「ライム」などの柑橘、「ラズベリー」や「ブルーベリー」などのベリー、「レーズン」や「プルーン」をドライフルーツと表現しています。
さらにその他の果実として、「ココナッツ」や「パイナップル」、「桃」など、他にも多数の表現方法があります。
このフレーバーホイールにのっとってコーヒーの味を表現することで、表現の基準が定まり、味わいの共有がしやすくなったり、品評会での公平な審査が可能になったりします。
Melo Coffeeのフルーティーさはどんな感じ?
Melo Coffeeで販売している、葉さんのコーヒーは「ドライフルーツ系」のフルーティーさを持っています。
その為、砂糖やミルクをいれるより、レモンを少しいれることで、よりすっきりとした味わいが楽しめます。
また、カスカラティー(コーヒーチェリーのティー)もレモンやライムとの相性バッチリです。
フルーティーなコーヒーにレモンやライムのような、酸っぱいものをいれると、酸味の強いコーヒーにならないか心配な方もいるかとは思いますが…
不思議なことに酸っぱくなるというより、より味がキリッとまとまり、すっきり感が増します。
なので一緒に食べるのは、ケーキのようにこってりと甘いものより、クロワッサンやスコーンのようなシンプルなものがおすすめです。
コーヒーとフードペアリングについては次回また詳しく書きます。
さあ、あなたはどんなアレンジコーヒーを楽しみますか?
ぜひフレーバーホイールを見ながら、好みのアレンジを見つけてコーヒーライフを楽しんでください。
by Team Melo Satsuki
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