About Coffee Cup
コーヒーを何で飲むか?
いきなりですが、コーヒーは嗜好品です。
はっきり言ってしまえば、人が生きていく上で、生命を維持することだけが目的ならコーヒーは必要ないのです。💦
しかし、コーヒーを飲む人口は世界中で年々増加しています。
近年はコーヒーの栽培方法の研究も活発に行われており、美味しいコーヒー「スペシャルティコーヒー」が手に入りやすくなってきている事も要因の一つではないでしょうか。
そんな美味しいコーヒーが身近になった今、皆さんに1つ質問をします。
皆さんはコーヒーを飲むとき、何で飲みますか?
コンビニでコーヒーを買う人は紙やプラスチックのカップ、コーヒーショップで飲む人は紙やプラスチックのカップの他に、マグカップに入れてもらう人もいるかもしれません。
家で淹れて、お気に入りのカップとソーサを用意するという、こだわり派もいるかもしれません。
同じコーヒーを、異なる入れ物に入れて飲んだことのある方はいますか?
紙のカップで飲む時と、マグカップで飲む時で気分が変わるのはもちろんですが、実はそれだけではないのです。
ということで、今回はコーヒーを飲む時の入れ物(カップ)について書いていきたいと思います。
カップの形状で何が変わる?
ふちが薄いものや厚めのもの、直径が大きいものや小さいもの、形も様々です。
それとコーヒー何の関係があるんだ!と思うかもしれません。
しかしこの違いが、コーヒーが口に運ばれた時のフレーバー(香り)に大きな影響をもたらします。
そもそも私たちはコーヒーを口に入れるだけで、フレーバーを感じているのではありません。
空気も一緒に含むことで、そのコーヒーの味(酸味やボディ、香りなど)をより鮮明に感じることができるのです。
その証拠に、コーヒーのカッピングコンテスト等でテイスティングをする時、多くの人が「ズズッ」と音を立てて、空気と一緒にコーヒーを口の中へ運びます。
いつもコーヒーを飲む時、そこまで意識している人は多くないと思いますが、空気を無意識で鼻や口から取り込んでいるので、普通に飲んでもコーヒーのフレーバーを感じることができます。
また、最近は個性の際立つスペシャルティコーヒーも多いので、よりそれぞれのコーヒーのフレーバーを感じやすいとも言えるでしょう。
話が逸れましたが、コーヒーを飲む時の私たちの口の開け方は、カップのふちの厚さや直径の大きさに左右されます。
厚いカップや直径が大きいカップは飲み口がしっかりと口にあたります。
それによって、ボディや苦味を感じやすく、香りも感じやすいので、ボディを特徴としている深煎りのコーヒーを飲む時にぴったりです。
また、ふちが薄めで直径が小さいカップは口あたりが柔らかいので、より繊細なフレーバーを感じやすく、特に浅煎りのコーヒーを飲む時におすすめです。
カップの材質で何が変わる?
カップの材質にも様々な種類があります。
陶器のようにザラッとした質感のものや、ガラスやホーローのようにツルッとしたもの、サーモカップのようにステンレスでヒヤッとしたもの、他には紙コップもあります。
その質感もコーヒーの印象を大きく左右します。
材質によっては、保温性に優れているものもあります。
コーヒー(基本ホットとして話します)は、冷めると酸味が目立ってくるものが多いです。
なので、コーヒーメーカーでコーヒーを淹れた時や、カフェでコーヒー抽出し、置いておくときには大抵、保温性の高いサーバー等の入れ物に入れます。
そうすることで、抽出したての味を保ちやすくなるのです。
また、マグカップ等であれば、コーヒーの味わいにカップそのもののにおいが混ざることはあまりないと思います。
しかし、その便利さ故に使う人も多い紙カップは、飲み物にカップ自体のにおいが混ざりやすいので、紙のにおいが気になるという人も多いです。
この、紙のにおいがコーヒーに移ってしまうというのは、ペーパーフィルターでコーヒーを淹れた時にも起こります。
紙のカップやペーパーフィルターを使う時には、一度湯通しする(お湯をかけて捨てる)だけで大分紙のにおいが落ちるのでおすすめです。
使い捨てのカップの中でも、紙のカップであれば湯通しなど多少におい移りの対策はできるものの、プラスチックカップの場合はそうもいきません。
プラスチックのカップは、そのにおいだけでなく、味への影響も感じる人も多いようです。
これは、ホットの飲み物を入れた時に特に感じやすくなってしまいます。冷たいドリンクを飲む時にはいいかもしれませんが、ホットを飲む時には気をつけたほうがいいかもしれません。
コーヒーが美味しくなるマグカップ
こんな魔法みたいなことがあるのか!と思うかもしれませんが、ここまで上で書いてきたことを組み合わせると、
つまり……
カップでコーヒーは変わる!
ということです。
同じコーヒーをカップを変えて飲むのを、家で試すのはなかなか難しいかもしれません。
そんな人は、カフェに行った時にいつもは紙のカップのところを、マグカップに入れてもらったり、マイタンブラーに入れてもらったりするのもいいかもしれません。
人間なのでコーヒーを飲む時の体調や気分が毎回同じというわけではありません。
しかし、その時の体調や気分も含めて、コーヒーの味と捉えるなら。どんな時でも、一定以上の美味しさを感じさせてくれる飲み方があったら素敵ですよね。
自分がお気に入りのコーヒーカップやタンブラーを見つけられると、日々感じる幸せ度がアップします。
最初は、コーヒーの色やオイルが浮いているのも見え易い、耐熱ガラス製のカップがおすすめです。
そこから、味に集中できるようにあえて黒のカップを使う人や、好みの飲み口の厚さを見つけていくなど、選択肢はたくさんあります。
たくさんの選択肢の中から、各々がベストチョイスを見つけ、よりハッピーなコーヒーライフが送れますように。
by Team Melo Satsuki
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